公務員と今いる民間企業の仕事の違い

かつて6年間公務員として活動し、現在はIT企業で営業/SEを担当している私が、公務員と民間企業の仕事の違いについてぼんやり記載します。

 

まず、仕事の分掌について。公務員時代は、役職に応じた明確な仕事が割り当てられていました。これは、仕事の量が多くて大変だと感じることもあったし、仕事の押し付け合いも発生することがありました。しかし、自分の役割がはっきりとしているということは、実は一種の安心感をもたらします。一方、現在の民間企業では事務分掌がなく、与えられたチームの中で自分の役割を見つけて発揮することが求められます。役割がなくなったら、会社にいられなくなるかもしれないという不安も感じます。

 

次に、仕事の時間管理について。公務員は、災害などの突発事態を除けば、業務外に仕事をすることはほとんどありませんでした。一方、現在の民間企業では、夜間であっても連絡が入ることが結構あります。こうした点から見ると、公務員の方がワークライフバランスを整えやすいと感じます。

 

さらに、発注者としての役割についても触れておきたいと思います。公務員は、なんだかんだで業者に対して発注する立場にあります。もちろん、発注者としての苦労もありますが、基本的に公務員の立場は指導・発注側で、業者に対する指揮が可能です。これは、結構な経験を積むことができると感じています。(ただし、仕様作成等を業者やコンサルに丸投げしているケースは除きます)

また、仕事の規模でいうと公務員は一担当で数千万円~規模の予算を軽々扱っていましたが、民間企業で一担当として、この予算を扱うことは稀ではないかと思います。

 

以上、公務員と民間企業の仕事の違いを独自の視点から記載してみました。キャリアパスも一概に良し悪しを判断することは難しいです。その違いを理解し、自分が何を求めているのかを明確にすることが重要だと感じます。

 

公務員としての仕事は比較的安定しており、役割が明確に定められています。その分、大きな変化や挑戦の機会は少ないかもしれません。

一方、民間企業で働くということは、一定の不安定さを伴いますが、新しい挑戦や成長の機会も広がります。変化が速い業界で、自分の役割を見つけ、貢献することが求められるかもしれません。

どちらの道を選ぶにしても、自分が何を大切にしたいのか、何を追求したいのかを問い続けることが大切かなと最近は思案しています。